千堂純子の美肌塾
肌細胞は約28日周期で生まれ変わる「ターンオーバー」を繰り返しています。ターンオーバーの始まりは、表皮の一番下の基底層。ここで分裂した細胞が、有棘層、顆粒層を経て最表面である角層へと移動し、数日後に垢となって剥がれ落ちます。 日焼けした肌が元の肌色に戻ったり、傷が治ったりするのは、このターンオーバーによって細胞が入れ替わっているから。このように、絶えず新しい細胞が表面に表れることで、肌は美しさを保つことができるのです。 ターンオーバーは、早すぎても遅すぎてもトラブルのもと。早すぎると、まだ成熟していない細胞が表面に表れてしまうため、バリア機能が低下した肌に。逆に、遅すぎると角層が厚くなりゴワつき、乾燥、くすみを招いてしまいます。正常なターンオーバーは、美肌に欠かせない要素なのです。
うるおいに満ちた肌は、みずみずしく、やわらかく、透明感にあふれています。言うまでもなく、うるおいは素肌美の必須条件。では、肌はどのようにしてうるおいをキープしているのでしょう? 肌には3つのうるおい保持機能があります。まず肌の一番外側でうるおいを守っている「皮脂膜」。そして、角層にある「天然保湿因子(NMF)」と「細胞間脂質」。中でも、細胞間脂質はうるおい力の要で、角層の水分の約80%を保持しています。
若々しい肌には、ピンとしたハリや内側から押し返してくるような弾力が備わっています。 このハリ・弾力のカギを握っているのが真皮に存在するコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸です。 コラーゲンとエラスチンは、タンパク質でできた弾力線維。ヒアルロン酸は、ムコ多糖類の一種で、真皮のすき間を埋めています。この3つの成分が真皮に十分に満ちていることで、弾むようなハリ肌が叶うのです。